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もうすぐ50代のとある美容室のお話

ちょっと昔の夫婦喧嘩を思い出した話

今日は店も週一の休みで良い天気だったからテンション上がって朝から家事ガンバローと思ってたんです。なのに家事の最中に昨日の仕事中に出来たばっかりの水ぶくれ引っかけて破いちゃってテンションちょっと下がりました。
知っている人も多いでしょうが美容師に手の怪我は日常茶飯事です。私も御多分に漏れず、そうです。カットの際にハサミで指に傷を作るのは何百回とカットをやってもありますし、シャンプーの繰り返しで水分も必要な脂も抜けてしまうのでガサガサに乾燥して出血してしまうのも毎日です。あんまり酷いと保湿クリームを塗った後で手袋をして寝たりもしますが正直何もしないよりはマシ程度です。手に限らず腕も生傷や傷跡は多いですし、若いときは友人のシミひとつない白い腕と比べて少し辛かったこともあります。
ちなみに今回の怪我は熱くしたコテでお客さんの髪をセットする際に自分の腕に少し当ててしまい、火傷を作ってしまいました。この年齢(48)になると治りが遅いので跡が残ってしまわないよう水ぶくれは破きたくなかったんですが仕方ありません。
 
 
昔のことですが冗談交じりとは言え夫に「シミだらけで汚い腕だな」と笑いながら言われたときは本気で怒りました。年齢も年齢なので傷が治るときによく色素沈着をしてシミのようになっていたのは確かです。それでも夫が転職を繰り返す中、店を切り盛りする内に増えていった傷跡を馬鹿にするように言ったのは許せませんでした。
息子がフォローしてくれたことがせめてもの救いでしたが夫から謝罪がなかったので、次の日から当分の間夫の洗濯物だけは断固として洗わずに溜めて夫の自室に放置したり食事を夫の分だけ出さなかったりした私を責めないでください。
 
 
 
夫は夜中に慣れない手つきで洗濯機を回し、シャツと色物を一緒に洗って色移りするというベタな失敗をしていました。食事は作ってはおいたのでテーブルに出ていないのを確認した後むっすりとした顔で後でひとりで食べていたようです。
そんな生活が二週間も過ぎたころ「いい加減にしろ。ネチネチしつこく怒るな」と言われた際に「汚い腕で作ったものなんて食べたくないと思ったから」と言い返したら流石に自分の発言の無神経さが改めて分かったのか次の日に謝罪をしてきたので許しました。